『RENOBLE/リノブル』施工事例集 築23年・鉄筋コンクリート造・3階建てマンション改修工事編Part.1
皆さま、こんにちは!
この度も「リノブルスタッフブログ」にお越しいただき、ありがとうございます!
レアテック株式会社の奥田りさです。
4月も半ばを過ぎましたが、新しい生活に慣れてきた頃でしょうか?
外は色とりどりにさまざまな花が咲きだしているので、思わず写真に収めたくなります!
お出かけもしやすい気候となりましたので、存分に心地の良い日を楽しみたいですね!!
さて、当ブログでは前回まで「築27年・軽量鉄骨造・2階建てアパート改修工事」の施工事例について
ご紹介してきましたが、
今回から新たに「築23年・鉄筋コンクリート造・3階建てマンション改修工事」について
シリーズでご紹介していきます!
まずはじめに、これからご紹介する物件の詳細をお話ししますと、
石川県金沢市内にある某賃貸マンションで
築年数は23年、構造は鉄筋コンクリート造で、3階建て、総戸数が14戸になります。
外装材は45二丁掛タイルや50角タイル、アクリル系吹付タイルなどのいろんなタイルが使用された
オシャレな外観です!
これから物件の施工内容についてご紹介させていただきますが、
その前に大切なオーナー様のご紹介をさせてください!
こちらのオーナー様は複数棟の物件をご所有されていて、以前より弊社「RENOBLE/リノブル」に
各物件の改修工事をご依頼いただいています。
元々は、管理会社さんを通じて弊社が修繕をさせて頂いていたのですが、
オーナー様に弊社の技術力を高く評価していただき、
今では直接ご依頼をいただいている、弊社にとってとても大切なお客様になります。
そんな素敵なオーナー様の物件の改修工事についてご紹介していきたいと思います!
まずは、施工前の物件の状況についてご覧いただきましょう。(※下記の写真が施工する前の状態になります。)
【施工写真before】
外装の劣化状況を調査・診断したところ、外壁のタイル面やシーリング材、屋上、バルコニーなど、
劣化が進行している箇所がいくつもありました。そして、オーナー様に調査診断報告書を提出し、
物件の現状をお伝えしたところ、弊社にて大規模修繕工事を行う運びとなりました。
早速ですが、第1回目の本日は「屋上防水改修工事」の施工内容をご紹介していきます。
まず、屋上防水とは、マンションなどの平らな屋根に施す防水層のことです。
防水層には、建物への雨水の浸入を防ぎ、建物の耐久性を維持する大切な役割があります。
例えば、通常の傾斜のある屋根だと、雨水は上から下へ向かって流れていきます。
ですが、屋上のように平らな屋根だと雨水が溜まりやすくなるのは、皆さまにもご想像できますよね。
その溜まった雨水を放置すると、建物に雨水が浸入してしまうので、防水工事はしっかり行う必要があるのです。
今回ご紹介させて頂く、物件の屋上には「アスファルトルーフィング」と呼ばれる防水層が使用されており、
施工前に屋上を調査したところ、太陽の強烈な紫外線や風雨などの環境要因によって、
防水層の色あせや伸縮による硬化が発生したり、摩耗したりして、屋上の防水性能が低下していました。
また、防水層の勾配が不足して水たまりも発生していました。
このままでは、建物の内部に雨水が浸入して雨漏りの原因になるため、しっかりと施工していきましょう!
【施工前状況】
※写真の赤丸は屋上の劣化箇所を指しています。
今回は、塩ビシート防水機械的固定工法で屋上防水を改修していきます。
ちなみに機械的固定工法とは、固定ディスクを用いて、防水シートを屋上の下地に固定する工法のことです!
では、「どのように施工を行ったのか?」 順に、施工方法を見ていきましょう。
目次
1,【アルミ笠木と金具撤去】
まず初めに、屋上のアルミ笠木とアルミ笠木を留める金具を新しくするため、取り外します。
2,【絶縁シート敷設】
次に、防水層を綺麗に清掃して、屋上の下地に絶縁シートを敷き詰めていきます。
この絶縁シートを敷くことで床と防水シートが密着せず、建物が動いても防水層が変形しにくくなり、
防水シートの膨れや破断等を防ぐことができるのです!
3,【絶縁シートの固定】
絶縁シートの端部に鋼板を取付けて、シートをしっかり固定します。
さらに、シート固定ディスク盤を取付けて絶縁シートが動かないようにします。
4,【塩ビシート敷設】
シート固定ディスク盤で固定した絶縁シートの上に塩ビシートを重ねて敷き詰めます。
塩ビシートを敷く前に固定ディスク盤を取付けたため、敷設後の意匠性が優れていますね!
5,【新規ドレン取付け】
屋上には水抜きのためにドレンと呼ばれる排水口が設置されています。
既存のドレンを綺麗に撤去して、新しく用意していたドレンを取付けます。
6,【塩ビシート熱融着】
塩ビシートの繫ぎ目の部分は後々めくれたり、
水分が入ったりしない様に塩ビシート同士を接合して、熱融着させます。
熱融着とは、加熱した熱板で樹脂を溶融して、冷えて固まるまで加圧し、接合する方法のことになります。
溶着強度が高いことが特徴です!
7,【シーリング材充填】
塩ビシートを熱で融着した後は、さらにシーリング材を充填して、繫ぎ目から水分が入らないようにします。
8,【塩ビシート入隅部熱融着】
笠木の平らな面と立ち上がった面の内側の角(入隅部と言います)にも塩ビシートを敷設して、同様に熱で融着させます。
塩ビシートの下に水が浸入してしまうと、防水シートの劣化に繋がるため、この作業は大切な工程になります!
9,【金具・笠木取付け】
ここで、施工の1番目に撤去していた立ち上がった面(パラペット)に
「アルミ笠木を固定するための金具」と「アルミ笠木」を取付けます!
ちなみに、建物の屋上やバルコニーなどの外周部に設けられた、低い立ち上り壁のことを、
建築用語で「パラペット」と言うのです!
10,【施工完了】
これにて、施工完了です!塩ビシート防水機械的固定工法によって、
屋上全体に新たな防水層が形成され、防水性能を高めることができました。
塩ビシートは端部まで隙間なく敷き詰めてあり、見た目も綺麗になりましたね!
今回は「屋上防水改修工事」についてお話ししました。
屋上のように勾配がほとんどない屋根は、雨水が溜まりやすく、
どうしても水たまりのリスクが高くなってしまいます。
ですので、水たまりができていないか、防水シートが剥がれていないかなどを定期的にチェックすることが
大切になってきます!
ですが、屋上のように高いところを定期的に点検するのは大変、、、
そんな時はぜひ、弊社RENOBLE/リノブルにご相談くださいませ。
次回は、「バルコニー防水改修工事」についてです。お楽しみに!!
それでは、この度も最後まで「リノブルスタッフブログ」をお読みいただきありがとうございました。
次回もよろしくお願いいたします!
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